北見葉胡さんの来館

絵本原画展会期中に来館。絵本の絵とは?または電子書籍と今後の絵本の在り方など長い時間お話ができました。北見さんの絵本のテキストの翻訳家の那須田淳さんも随行して来てくださいました。那須田さんとはミヒャエル・ゾヴァさんが来館以来久し振りの再会でした。

「絵本の絵とは何か」の問答が続いた喫茶室の窓辺
「絵本の絵とは何か」の問答が続いた喫茶室の窓辺

北見葉胡さんについて

北見葉胡さんは、幻想的で物語性の豊かな画面で知られる画家・絵本作家です。夢の中の出来事をそのまま紙に写し取ったような、繊細で気配の濃い絵の世界は、まさに「大人のための絵本」という絵本館の理念と響き合うものでした。会期中の展示室で、ご本人とともに原画を前にできたことは、来館者にとっても得がたい時間となりました。

絵本の絵とは何か — 喫茶室での問答

この日の語らいの中心は、「絵本の絵とは何か」という、絵本館の存在理由そのものに関わる問いでした。物語に従う挿絵なのか、それとも独立した絵画なのか。電子書籍の時代に、紙の絵本と原画の価値はどこへ向かうのか — 答えの出ない問いを、時間を忘れて巡らせる。そんな対話ができる場所であったことが、この美術館の何よりの誇りでした。

随行してくださった翻訳家・作家の那須田淳さんは、ドイツ文学の翻訳や創作で知られ、ドイツの画家ミヒャエル・ゾーヴァさんが絵本館を訪れた折にもご一緒くださいました。あの日以来の再会に、喫茶室の話題は尽きることがありませんでした。

来館の記録をたどる

絵本館を訪ねてくださった作家の記録は、ほかにもあります。平野レミさんと和田誠さんたしろちさとさん高畠純さんの記録もあわせてご覧ください。

記録について:安曇野絵本館はすでに閉館しています。本記事は開館当時の記録をとどめたものです。