平野レミさんと和田誠さんの来館
イラストレーターの和田誠氏と平野レミご夫妻が絵本館に来館されました。長い時間ご一緒にお話ができ、和やかな極上の時を過ごすことができました。来年、安曇野絵本館の創立20周年の企画展に「和田誠展」(仮称)を夏に開催する約束を取り付けました。和田誠ファンの方はご期待ください。永年のファンだった私としては今からワクワクドキドキしています。

和田誠さんという存在
和田誠さん(1936-2019)は、戦後日本のイラストレーションを切りひらいた第一人者です。週刊誌の表紙を40年以上にわたって描き続けたことで広く知られ、装丁家として手掛けた本は数千冊、さらに映画監督、エッセイスト、作詞家としても活躍しました。絵本の世界でも、谷川俊太郎さんと組んだ作品をはじめ、シンプルな線と確かなユーモアで世代を超えて愛される仕事を数多く残しています。その幅広い活動はウィキペディアの項目に詳しくまとめられています。
奥様の平野レミさんは料理愛好家として、テレビでおなじみの存在。お二人がそろって森の中の小さな美術館を訪ねてくださったその日、喫茶室はいつにも増して笑い声に包まれていました。
幻の「和田誠展」
この日交わされた約束 — 創立20周年を迎える年の夏に「和田誠展」(仮称)を開く — は、絵本館の歴史の中でも特別な輝きを放つ出来事でした。永年のファンだったという館主のことばには、絵を愛する者同士が出会えた喜びがあふれています。
その後の絵本館の歩みの中で、この展覧会が実際にどのようなかたちになったのか、確かな記録は残っていません。けれど、石積みの美術館のテラスで交わされた約束そのものが、絵本館という場所がどれほど作家たちに愛されていたかを物語る、何よりの証しでした。
来館の記録をたどる
絵本館には、ほかにも多くの作家が足を運んでくださいました。たしろちさとさん、北見葉胡さん、高畠純さんの来館の記録もあわせてご覧ください。